Leica M10-P “Reporter”
「煽り耐性がない人」とか「スルースキルのない人」とでもいうのだろうか…。
自分の考えに対して自分が思うのとは違う意見を言われたり、自分と同じような考えのまわりの人たちとは明らかに違う意見を言われたり、その自分たちのグループの言動に関して何か意見されると、必要以上に反応する人がいる。
過敏というのか、それはもしかしたら“過剰”というのがふさわしいほどの、おかしな反応に見えなくもない。
趣味の世界でもそうなのかもしれないが、どんな業種の職業でも特にプロを名乗って活動していれば、その存在や結果に対していろんな意見があるのは当然だし、それで見ず知らずの人から思わぬ意見を頂戴するのも、ある程度は想定の範囲内なのではないかと私自身は考えている。
ガードマン
人の考え方なんて、それこそ、人それぞれなのだから…。
しかし、どうやらそういった考えというか覚悟みたいなものを全く持たずに、その業界内だけでなくSNSなどでも実名を晒して活動している方が多いのに驚かされる。
こういった人たちに共通するのは、少しでも自分の持つ考えや自分の言動などについて何か言われようなものなら、その意見を自分自身のホームグラウンド(だとご本人が勝手に思っているらしい)である、今流行りのオンラインサロンなどで募った自分自身のファン、シンパ、信者と呼び方は色々だけれど、とにかく自分自身のことを大好きでいてくれる、自分のことを全力で応援、支持してくれると思われる人たちが集う場所に「こんなこと言われた」と晒して、自分自身の正当性を声高に主張する。
まるで幼稚園児や小学生くらいの子供が、先生や母親に「〇〇ちゃんに△△っていわれましたぁ〜」と、告げ口しているようにしか見えず、本当に滑稽な光景なのだが、当のご本人は自分自身の滑稽さに全然気づいていないようなのだ。
屋根が描く風景
さらに「自分自身の考えを否定された」「自分たちのやっていることを非難された」と訴えるだけならまだしも、その論点を勝手にすり替えてしまい、相手が送ってきたメッセージの中の言葉尻を捉え、冷静な赤の他人=第三者からすると揚げ足をとっているようにしか見えない論戦を展開してしまう。
何か腹が立つことがあったとしても、これをやった時点で、自分に対して気に入らない意見を言ってきた相手と同じ低いレベルの土俵に立ってしまう。
赤の他人から見れば「どっちもどっち」の構図が出来上がってしまう。
もしかしたら、それこそが、その意見をぶつけてきた相手の思う壺、狙い通りの策略にハマってしまっているのかもしれないのに、だ。
他人に意見されたり非難されるのが嫌なら、それこそ自分のことを盲目的に“マンセー”してくれる人たちだけしかいない本人主催のオンラインサロンのような閉鎖された空間の中だけで活動すればいいだろう…。
TwitterやFacebookなら鍵アカにできるし、Youtubeなら限定公開にだってできる。noteやオンラインサロンなら、さらに簡単に自分に不都合な人たちを出入りできないようにすることができる。
こうした策を講じないでおいて、不特定多数の人たちが自由に目に、耳にする公の場で、いろんな形で情報を発信している以上、自分と違った考えの持ち主からの意見や批判めいた言葉が届くのは仕方ないことだから、それらに対して「この程度のことは…」と受け流すことができない方なのだろうと、少し可哀想になってしまう。
ガラス窓と鉄骨
少し前に偶然、ある人物の生配信を見かけたことがある。
その時は何かの製品名を検索した結果、たまたまタイミングよくその生配信のタイトルがヒットしたのだったと記憶している。
自分自身が興味を持っていた製品について、どうやらその道のプロらしい方がどんな話を聞かせてくれるのだろうと、ちょっと期待して拝見した。
しかし、中身は大変残念なものだった。
たまたまなのだとは思いたいが、その生配信だったのか、それ以前の動画コンテンツに寄せられたものなのかはわからなかったし、内容も不明だが、コメント欄にご自身にとって何か気に入らないコメントが書き込まれたということで、その投稿者をブロックし、さらにその件についての相手の酷さと自分自身の正当性を延々と喋り続け、結局タイトルにあった話題については特に有益なご意見を拝聴することはできなかった。
正直、その時にも「この人、こんなこともスルーできないのか?」と思った記憶がある。
こんな経験があったこともあり、今回も「ああ、またこの人か…」と。
実はこの人物ご自身が「〇〇などで活動しています」ではなく、「〇〇などで“活躍”しています」と自己紹介していることが多いようなのだけれど、その“活躍”しているという世界で、どれだけの実績を残しておられる方なのか、詳しくは知らない。
もし、自分自身の活動、これまでの実績に本当に自信を持って、さらに確固たる信念を持って臨んでいる人たちなら、他人から何か見当違いのこと(ご本人からすれば)を言われたとしても、「このような意見はどうでもいいよ」と雑音程度に聞き流すだろうし、そんな意見を仲間内に晒して味方してもらうのに必死になる必要はないはず。
結局、「この人、自信がないのかな…」って、思われちゃうだけだしね。
ベンチ
それにしても件の人物、訳のわからないハッシュタグとかつけて、まだなんかやっちゃってるよ。
かなりの“粘着質”なのかねぇ…。
ちなみに自分の座右の銘は「金持ちケンカせず」です!
あれっ、何かちょっとちがうな(笑)