Leica SL2 & SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Art
近所に毎年夏になるとたくさんの花が咲くひまわり畑がある。
県内だけでなく他県からも、わざわざそのひまわり畑を見るために訪れる観光客が多くいると聞いた。
すぐ近くに住んでいると、それほど珍しくもないのだけれど、得てして観光地というのはそんなものなのだろう。
そんな感じの位置付けなので、これまでは気づけば見頃はとうに過ぎていることがほとんどだったような気がするが、今年は少し時間的余裕があることもあって、開花を迎える頃から何度も足を運んで写真におさめてきた。
特に花が好きなわけではないのだけれど、こうしたものに目が向くような歳になったのか、時間に余裕ができたのか、とにかくそんな感じで今年は咲き始めから満開までをじっくりと楽しむことができた。
満開になったのを見届けてから、もう一つの生活拠点で何日かを過ごし、その後の畑の様子が気になり、寄り道した。
そのひまわり畑は、いくつかの区画に分けられているのだけれど、一つの区画はすでに根こそぎ刈り取られ更地になっていた。
こんなふうになるんだ…と、ちょっと驚きながら先へと足を進めると、そこにはすでに枯れ果ててしまったひまわりの残骸が、無惨な姿で残されたままの畑があった。
あんなに見事に咲き誇っていたひまわりたちが、花や葉っぱ、そして茎までもが枯れて黒ずんだ姿のまま健気に立っていた。
全盛期の姿が綺麗なだけに、このコントラストには少しばかりショック受けた。
こんな醜態を晒すくらいなら、いっそのこと綺麗さっぱり根こそぎ刈り取られた方がマシかな…。
何事も引き際は綺麗な方がいいのかもしれないな。