Leica M10-P “Reporter”
屈斜路湖での撮影を終えて次の目的地摩周湖へと車を走らせていると、山の中腹から大きな白煙が上がっているのが見えた。
少しすると道路の脇に「硫黄山」と看板があった。
駐車場の目と鼻の先に山肌から煙が上がっている場所があった。
歩いて近づくに連れて「ゴー」という音や「グツグツ」と何かが煮えたぎるような音が聞こえた。
鼻をつく硫黄の匂いがキツくなる中、白煙が上がる近くまで進んでいくと、そこはまさに活火山だった。
白煙が激しく吹き上げ、地面では煮えたぎったお湯が吹き出している。
一部、お湯が煮えたぎって吹き出している場所などは立入禁止区域の手前で、実際に手で触れてみることもできた。
この地球という星が生きているということを実感させられる光景だった。
生あるものには、必ずいつか終わりがくる。
もちろんこの地球の方が自分よりもはるかに寿命は長いだろうから、その終わりを自分が心配することは必要ないだろう。
今はただこうしてお互いが生きていることに感謝するのみだ。