光の集まる場所

光の集まる場所

Leica M10-P “Reporter”

 

今回2度目の札幌にいる。

ここまでほぼ毎日、300〜400キロ程度のドライブをしてきて、こんなことを毎日続けていくには、かなりの体力が必要だということ、そして、今の自分にはその体力が残っていないことに気づかされた。

車のハンドルを握るということは、自分自身だけでなく周りの人々に対しても責任が生じる。

だから、ここで少しだけ運転を休んでみることにした。

といっても、もうこの北海道一周の旅もあとわずかで終わりなのだけれどね。

それなりの名前のある大きな都市を回ってきたけれど、やはり北海道の中で札幌は別格だとの印象を受ける。

人の多さは桁違い、それに比例するようにビルも高ければ、奇抜なデザインの店舗や煌びやかなネオンも多い。

 

 

ランチを終えて歩いていると、ビルのガラス窓と看板で乱反射した光が、歩道の影に不規則な模様を描き出していた。

その模様を切り裂くように一人の女性が大股で通り過ぎて行った。

人の歩くスピードも、北海道の他の街よりも速い気がする。

ここは都会なのだ。

この街を目指して多くの人々が集まってくる。

ビジネスでくるものもいれば、観光客いる。

道内からも仕事を求めてやってくる人も多いと聞く。

乱反射した光が歩道の影に集まってきたのと同じように、この「光の集まる場所」には、さまざまな人間模様が描かれてゆく…。

 

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