なんとなく美味しそうに見える不思議

なんとなく美味しそうに見える不思議

Leica M10-P “Reporter”

 

緊急事態宣言が解除されたからといって、すぐに飲み歩くようなバカなマネはしたくない。

20日近く北海道にいたというのに結局、外食したのは3、4回だったと思う。

新鮮な海の幸が揃う地だから、当然、寿司もうまいはずだが、残念ながら一度もその味にありつくことはできなかった…。

だからというわけではないのだけれど、突然、無性に寿司を食べたくなった。

近所で「うまい」と評判のスーパーの鮮魚コーナーで買ってきた寿司。

確かに美味しいのだけれど、箸をつける前にライカで撮ってみた写真を見ると、さらに美味しそうに見えてきたから不思議だ(笑)

あちこちをいじっているつもりはないので、普通に自然な色といった感じが再現されているのがいいのかもしれない。

試しに同じものを同じ条件で某メーカーのカメラでも撮ってみたが、これはこれで悪くないのだけれど、実際の色とはかけ離れた派手目の発色に、もしこの色で実物が並んでいたらどちらを選ぶかと問われたら、間違いなくライカで撮った色の方に箸がのびたことだろう。

色の好みも、食の好みも、人それぞれだから、どちらが良くて、どちらが悪いということではない。

ただ、ライカだからということではなく、自分の好みの色が、たまたま今のライカのカメラが紡ぎ出す色だったということが、なんとなくうれしく思えた。

そんな、ささやかな思いを噛み締めながら食べる寿司の味もまた格別なものだった(笑)

 

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