Leica M10-P “Reporter”
今日で11月も終わり、今年も残すところあと1ヶ月だ。
会社勤めをしていたころなら、だいたいこの時期は社内や取引先の会社から忘年会の誘いが届いていたが、昨年はコロナ禍の影響でそのような催しは一切なかった。
そして今年は、会社勤めからオサラバした身の自分には、組織で行う忘年会自体が関係ないものになっている。
今思えば、楽しい集まりもあったけれど、それ以上に面白くもなんともない、正直って苦痛でしかない集まりもあった。
呼ばれてもいないのにやってきて、会費も払わずタダ酒を飲んで帰っていく輩もいたりして、不愉快なことも多々あった。
仲のいい仲間内での集まりを除けば、随分と無駄な時間とカネをくだらない人間たちのために浪費させられてしまったように思う。
そんなことを考えていると、いまさらながら、なんだかすごく憂鬱な気分になった。
気分転換に、昼食に出かけることにした。
家の前に停めた真っ赤なフィアットのボンネットに白い雲と青い空が映り込んでいる。
見上げると雲がかなりのスピードで流れていた。
白い雲が消え、青空が広がってゆくのを見ていると、少しだけ気分も晴れ渡ってゆくような気がした…。