聖夜の夕陽

聖夜の夕陽

Leica M10-P “Reporter”

 

信号の向こう側から、強烈な西日が車のフロントウインドに差し込んできた。

一瞬、空も街も、行き交うトラックや車も、すべてが金色に輝いて見えた。

クリスマスイブの街は、どこか浮き足立っている感じがした。

店員たちが、赤と白のサンタクロース姿を模した帽子やシャツを身につけて接客している店舗も見かける。

自分自身は、そのようなイベントに全く興味がないと、毎年のようにどこかしらに記している気がする。

今年も、そうだ。

クリスマスイブだからといって、沈んでゆく太陽がいつもと違うわけではないだろう。

こうしてまた今日も日が暮れてゆく。

そして、もうあと何回か日が暮れれば、新しい年がやってくる。

日が暮れて、そして夜が明けるの繰り返しで、気づけは1年が過ぎてゆく。

年末になれば、今年はどんな歳だった…、来年はこんな歳にしたい…、などと考えるが、これもまた毎年同じような繰り返しでしかない。

自分はあと何年、そんな繰り返しを続けてゆくのだろうか…。

 

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