2022年の始まり

2022年の始まり

Leica Q2 “Reporter”

 

いつもと変わらぬ朝だった。

ただ年が新しくなったというだけで、自分自身の生活がたった一夜で変わることなんて、そんなにあるわけないだろう。

そうやって人間は歳を重ねてゆく。

いつものように名古屋にいる時の日課として、ライカをぶら下げて散歩に出かける。

いつもならずらりと車が並んでいるコインパーキングには一台の車も停められていない。

 

 

普段はこの近くのオフィスなどに用事がある人が利用しているのだろう。

元日のこの時間にオフィスで仕事をしている人なんていないのだろうから、当然そこを訪ねてくる人もいない。

周りの店舗は全て休業。

その店舗の店先には門松が飾られていた。

消防署の車庫には日の丸が掲げられている。

やはり、いつものような普通の日ではないということだ。

 

 

自分自身はなにも変わらなくても、周りはそれなりに季節感とか時代の流れとかをきちんと感じ取りながら時が過ぎてゆく。

今年はどんな年になるのだろう…。

一瞬そんなことが頭の中に浮かんできたけれど、すぐに打ち消した。

どんな年に“なる”ではなく、どんな年に“する”かだ!

今年は誰かに邪魔されることなく自由に動くこと、そして自分自身が納得のできる成果をあげられる、そんな仕事を始める年にするのだ。

 

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