街の色を紡ぎ出す

街の色を紡ぎ出す

Leica Q2 “Reporter”

 

長く暮らしている街や、幾度となく訪れたことのある街でも、その街のすべてを把握しているわけではない。

いつもは車を運転して通り過ぎるだけの場所も、歩いてみると、そこはまた違う表情を見せてくれる。

まあ、当たり前のことだ。

 

 

そんな場所でたまたま見つけた光景を捻じ曲げてしまう人たちがいる。

せっかくの風景が…とか、せっかくの自然な色が…と、その問題はいろいろあるようだけれど、共通しているのが“色”の問題。

綺麗な写真を見せられて、いざ自分がその場所に行ってみると、そこはまったく違う色だった。

そんな話を探すと枚挙にいとまがない。

まあ、そんな例をそこまで大袈裟に取り上げて偉そうなことを言うつもりはないけれど、自分自身これまで、その“色”の問題だけは手を出さないように気をつけてきたつもりでいる。

もちろん、これからもね…。

 

 

もしかしたらそんな“色”の写真を撮った人には、実際にそんな“色”に見えていたのかもしれない。

もしそうなら、誰も責められないのかもしれないけれど…(笑)

でも、きっとそんなことはないよね。

そんな“色”の写真を撮った方がお金になるから、必然的にそんな“色”の写真ばかりを創り出して(“撮っている”じゃないからね)いるのかもしれないけど、そろそろ、そうした写真も飽きられてきているんじゃないかな。

「創り出す」のではなく「紡ぎ出す」。

今年はそんな写真の撮り方を考えてみよう…。

 

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