Leica M10-P “Reporter”
前夜から激しい雨が降り続いているはずだった。
マンションの道路を挟んだ反対側に新しいマンションの建設現場がある。
そこで予定通り工事が始まったのだろうか、重機の音で目が覚めた。
工事をしているということは、雨は止んだのだろう。
そう思って寝室を出てリビングから外を眺めると、土砂降りだった。
以前、建設関係の仕事をしている知人から「荒天のときには現場は休みにする」と聞いたことがある。
素人考えかもしれないが、こんな激しい雨、普通なら工事は休みなのではないだろうか。
それともプロからすれば、この程度なら問題ないというレベルなのか…。
もしかするとコロナ禍の影響で工期が遅れているのかもしれない。
そんな勝手な想像が頭をよぎった。
こんな悪条件の中でも工事を進めなければならないほど追い詰められているのだろうか。
無理していなければいいのだけれど…。
もしそうだとしたら、それは気の毒としか言いようがないが、こうして色々なところで新型コロナウイルスが少しずつだけれど、じわりじわりと世間全体を蝕んでいる一つの例かもしれない。
大雨による災害が全国各地で起こっている今、くれぐれも無理をせず安全に物事を進めなければならないと、あらためて考えさせられた。