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時を刻む

Leica M10-P “Reporter”

 

人々の暮らしに寄り添い、刻々と時を刻み続けるもの…。

「時計」と呼んでしまえば、それだけのものなのだけれど、この世に存在する限り、無限に時を刻み続けるその構造は、人々が考えているよりも、ずっと複雑にできている。

いつもはその複雑さを意識することなどないのだけれど、こんなオブジェとして飾られている時計を目にするたびに、時を刻むための機械的な構造よりも、時の流れ自体が複雑なもののように感じてしまう。

人生は、決して簡単なものではない。

これまでの人生で色々なことを経験して、こんなふうに感じる歳になった。

あと何年続くかわからない自分の人生だけど、きっとこれからもそんなに簡単なものではないのだろう…。

 

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