Leica M10-P “Reporter”
近所のマンションの前に郵便局のバイクが停められていた。
荷台のふたは開け放たれたままで、さらにハンドルの前にかけられたバッグの中には郵便物が見える。
このマンションの部屋のどこかに配達に行っているのだろう。
それにしても、日本ならではの光景なのではないだろうか。
こんなにも無防備な状態でその場を離れれば、バイクはもちろんだが、残されたままの配達物も、他の国ならあっという間になくなってしまうのではないかと思う。
こうした光景に出会うたびに、日本はいろんな意味で安全な国なのだと、つくづく思う。
もちろん、100%なんてことはないのだけれど、それでも、見ず知らずの他人を信用しているからこそ、できることだろう。
通常の流通の中で日本の郵便は、紛失や盗難も、ほとんどないと聞く、
内部に悪さを企てる人間が潜んでいないのは当然だが、こうした街中でも、このようなことが普通にできているというのは、こうした現場で盗難に遭う危険性が極めて引くからなのだろう。
普段からよく目にする、どうってことのない風景だけれど、日本人の国民性や日本という国の治安の良さを如実に表している光景なのではないだろうか…。