Leica Q2 “Reporter”
こんな看板あったかな…。
部屋から最寄駅へと向かう途中で、しつこいくらい防犯カメラの存在をアピールする看板が並んでいるのを見つけた。
ここまでされると逆に「なにかあったのかな?」と訝しく思ってしまう。
そもそも、ここまでしなくても、防犯カメラなんて今はどこにだってあるのは、みんな知っているだろう。
それでもここまでやるということは、やはり「なにかあったな」と思うのが人情だろう。
実際のところはわからないけれど、この場所だけでなく日本全国、いや世界中が、実際に設置されている防犯カメラや、その存在を知らしめる看板などによって、悪さを企てる輩に対して警告を発しなければならない世の中になっているのは確かだろう。
「防犯カメラ」というくらいだから本来の目的である犯罪を未然に防ぐという意味においては、その存在は大いにアリだ。
ただ、こうしたカメラが街中に増えれば増えるほど、人々の生活は窮屈なものになるような気もする。
悪いことをしていなければ問題ないだろうという意見もあるだろう。
確かにそうだ。
ただ、カメラを設置している側に倫理観が欠ける者、具体的にはその撮影データを防犯目的や犯罪捜査以外のことへ流用しようとするものがいたとしたら…。
そういうことが絶対にないとは限らない。
たとえ悪いことをしていなくても、常に誰かに見張られている。
そんなふうに思うと、きっと多くの人はゾッとするのではないだろうか?
この写真を撮っている自分も、きっとどこかの防犯カメラで記録されているだろう。
いいことも、悪いことも、すべてが記録される世界。
果たしてこれが本当にいいことなのか、悪いことなのか、答えはわからない。