Leica M10-P “Reporter”
まさに「爆音」といった表現がふさわしいだろう。
もちろん、その車の本来の性能からすれば、まだまだ本気を出してはいないのだろうけれど、それでも街の中でなら十分な音量だった。
日曜日の昼下がり、日本の中では大都会といっていい都市のど真ん中に突如として現れたスーパーカーが、遠慮がちにエクゾーストノートを響かせて走り去っていった。
すぐ近くの公園は多くの家族連れやカップルたちで賑わっていた。
そこにいた多くの人々が、一斉にその車の行方を追っていた。
車には高級腕時計ブランドのロゴが入っている。
何かの宣伝活動の一環だったのかも知れない。
そう思うと、多くの人の目に留まったことに関しては一定の効果があったと評価されるのかも知れない。
しかし、ただ、何か場違いな印象を抱いたのは自分だけだったのだろうか…。