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時代とともに消えていくもの

Leica SL2 & SIGMA 45mm F2.8 DG DN

休憩場所を探す人

 

昨夜、東京での仕事を終えて国内第2の生活拠点・名古屋に移動してきた。

今朝から名古屋の部屋で Work from Home なわけだが、名古屋の部屋は東京でいえば銀座あたりだろうか、“大都会”名古屋のど真ん中・栄まで徒歩圏内の場所にある。

写真を眺める人

 

とても便利な立地でショッピングにも食事にも困らない。そんな部屋の近所を Work from Home の合間に息抜きがてらカメラをぶら下げて歩くのを楽しんでいる。

緊急事態宣言中とはいえ、昨年初めて発令されたときに比べると人々が慣れてしまったのか、日中の街中はそれほど緊張感が漂っている様子はなく、人出もそれなりでデパートなどはいつも通りにぎわっている気がした。

エスカレータに乗る人

 

部屋から栄の中心部まで地上を歩くといくつかの大きな通りを渡るために歩行者でも信号待ちの時間がそれなりにかかる。だから急ぐ時には地下街を一気に突き進んでいくのだが、この地下街がなかなか便利にできていて、なおかつ写真を撮ってもそれなりに楽しめる場所だ。

そんな地下街のいつもは通らない場所をあえて歩いてみると、当然のことだけど新しい発見がある。

公衆電話の前を通り過ぎる人

 

携帯電話が普及して街中から公衆電話が消えている。電話ボックスもそうだが、地下街やビルの中にある公衆電話コーナーも徐々に消えゆくものになっている。コーナー自体は残されていても、そこに設置されている公衆電話の台数は減り、ほとんどの場合、歯抜けの状態だ。

学生時代、コインを握りしめドキドキしながら、公衆電話から彼女の家に電話したのは、今はもう遠い昔の話…。

特に今の若い人たちは物心ついたころから携帯電話どころかスマートフォンを使うような世代。メールやLINEといったコミュニケーションツールで連絡を取り合うのが当たり前で、電話などまったく使わないといった調査結果もあると聞く。

今日見つけた公衆電話コーナーの前を見向きもせず足早に通り過ぎる女性の姿が、消えゆく公衆電話の行く末を物語っているようで、どこか物悲しく見えた。

LeicaViaggio

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