くまモンのライカ C-LUX
「時間を持て余すよ」
そんなことを言っていた先輩がいた。
いざ自分が実際にその立場になってみると、どうなるのか?
そんなことはない。
これまでにやりたくてもできなかったことや、また、これから新たにはじめてみたいと思うことが次から次へと湧いて出てくるといった感じだ。
料理も、そのうちの一つだ。
自分で言うのもなんだが、かなり上手な方だと思う。
これまでにも自分の手料理を振る舞った相手は、だいたい「おいしい」と喜んでくれたし、たまに作った料理の写真を見せた相手には「すばらしい」とお褒めの言葉を頂戴することが多かった。
でも、これまでは他のことに時間を取られ、じっくりと料理に取り組む時間はなかった。
今日は、近所のスーパーで、いわゆる“ブランド牛”が安く売られていたのを見つけ、買ってきた。
きれいにサシの入った和牛だ。
素材の良さを活かすため(手抜きのいいわけではなく)、シンプルに焼くだけのステーキを作ってみた。
簡単とはいえ、調理を始める数十分前に冷蔵庫から出し、塩とコショウだけで下味をつけ休ませてやる。
そして、あとは焼くだけ、と言うわけにはいかない。
実はこの部分が大事で、詳しくは書かないけれど、これまでに色々な試行錯誤を繰り返し見つけた、ちょっと変わった自分なりの焼き方で調理していく。
出来上がったステーキは一見、なんの変哲もない、風変わりなソースなども添えられていない、“ただの”ステーキだ。
だが、それは、見た目からは想像もつかないような歯応えと舌触り、そして、何よりも素材の持つ味そのものを楽しめる出来栄えだ。
自分が楽しんだ時間が長い分、味も良くなっている気がする(笑)
ちょっと自画自賛が過ぎるかな。
これからは、こうして料理を楽しむ時間もいっぱいあるわけだ。
明日は何を作ろうかな。