Leica M10-P “Reporter”
新型コロナウイルスのワクチン接種の日程が急に決まり、滞在していた名古屋から急遽、千葉に戻ることになった。
新幹線での移動も考えたが、少しばかり大きな荷物もあり車で移動することにした。
8月だけですでに2往復していたので、なんとなくだけれど自分なりのペースも掴めていたので、今回はそれも気持ちを後押ししたように思う。
名古屋はまだまだ夏を思わせる暑さだったが、千葉は雨が降っていたこともあり、気温は名古屋に比べると10℃近く低く、すっかり秋を感じさせる雰囲気だった。
自宅に戻ってから、あらめて買い物に出かけようとすると、一瞬だけど雨は上がっていた。
駐車場に停めたFIAT500のボンネットには、先ほどまで降り続いていた雨が雫となって残されていた。
その雫が、一仕事終えてかいた汗のように見えた。
ボンネットをよく見ると、ところどころ飛び石などがぶつかったのだろうか、赤い塗装が剥げて白く下地がむき出しになっている部分があった。
ここのところよく働いてくれてるからな。
雨の雫は汗ではなく、もしかしたら飛び石でできた塗装の剥がれや酷使に耐えきれず、流した涙だったのかも知れない…。