Nikon Zfc
なんという名前の木なのか知らないが、この木が植えられてからすでに20年以上が過ぎている。
これまで順調に背丈を伸ばし、気づけば見上げるほどまでに成長している。
部屋の窓から木を見上げると、その向こうに電線が走っている。
植えたばかりの頃、今いる同じ場所から木を見ても、向こう側の電線にまで届くような高さではなかったはずだ。
20年という歳月が、気づかないうちに周りのいろんなものを良くも、悪くも変えていった。
これまでの20年、そしてこれからの20年も、きっとの時間の流れは同じはずだ。
意図せず変わっていったものもあれば、自分のせいで変えてしまったものもあるだろう。
後悔なんかではないけれど、もし、これからもう20年、生きていけるとしたら、「気づかないうちに…」というような言葉を吐かなくていい20年にしたい。