Categories: Chiba

生きた証

Nikon Zfc

 

道路脇の小さな雑木林に、もう何年も前から放置されている車がある。

春から夏にかけて、その車を覆い隠すように雑木が生い茂る。

そんな雑木の一部が紅葉と表現していいのだろうか、葉の色を黄色に変えてスクラップと雑木林の殺風景な雰囲気に彩を添えていた。

近づいてみると紅葉ではなく、黄色い葉をつけた枝はすでに枯れていて、寿命を迎え朽ち果てようとしているようにも見えた。

こんな場所で彩もへったくれもないような気もするが、それでも、一部を黄色く染めた木は懸命に生き続けようとしているようにも見える。

最後の最後に、この世に生きた証を残そうとするかのように…。

 

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