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夕陽が差し込む部屋で

Leica M10-P “Reporter”

 

ここ数日、アメリカ時間に合わせて作業しなければならない案件に関わっている。

昨夜は特に時間がかかり、明け方まで寝られずにいた。

3時間ほど仮眠をとり、朝食を取る暇もなく今朝9時からのオンラインでのミーティングをこなした。

会社を辞めて今はどこの組織にも属していないので、親族を含む周りの人たちから見た今の自分の肩書きは「無職」ということなのだろうけど、だからといって何もやっていないわけではない。

会社を辞めてからも、こうしてなにかしらの形で人と関わり合いを持たせていただけることは、感謝以外のなにものでもないが、それにしても時差がある作業は年齢的にキツくなっているのかもしれない。

若いころなら何ともなかったのだろうけど、眠気も手伝ってか、なんとなく体にダルさがあった。

とりあえず今日やるべき作業は全て終了していたので、朝食と昼食を兼ねた食事のついでに、少し早いが一杯やらせてもらうことにした。

リビングのソファーに腰掛けテレビを見ながらいっぱいやっていたはずだが、知らないうちにソファーに横になり寝落ちしていたようだ。

窓から差し込む光に揺り起こされるように目が覚めた。

差し込んできた光の正体は、朝日ではなく夕陽だ。

その夕陽が、さっきまで寝転がっていたソファーにグラスと空き缶の影を照らし出す。

夕刻が迫っていた。

こうして今日も一日が終わってゆく。

たまには、こんな日があってもいいだろう…。

 

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