Leica M10-P “Reporter”
今日も Work from Home 。
一通りの作業を終えて、ふと外を見たら、すでに日が暮れる頃。
いつものパターンだ。
今日は写真を撮っていなかったな! と、カメラを持って家を出た。
自宅の周りを一回りしてみるつもりで、いつもは通らない側の道路から自宅の庭を眺めていたら、小さな花を見つけた。
こんな花、いつ植えたっけ?
そこにはもうほとんど光が残っていなかったが、もちろん暗闇というほどではなかったけれど、すっかり暮れてしまった空の光を映すように、庭の植木の中から、ぼんやりとしたほのかな光を放っているように見えた。
うすいピンク、いや、紫なのか…。
明るい時間だと逆に目立たなかったのかもしれないその花は、春というにはまだ早いこんな時期だというのに、しっかりと何かを訴えかけるように、自分の存在を力強くこちらに誇示していた。
そういえば、今日はオフィスでいくつかの重大な発表があったんだな。
事前に知らされていたことなので驚きもしなかったが、気心の知れた仲間からの報告によると社内は大騒ぎになっていると…。
内容を考えれば、騒ぎたくなるのもわからないではないけれど、自分の仕事に自信のあるもの、常日頃からプライドを持って臨んでいるものなら、こんな時でも慌てず、騒がず、だろう。
大きな植木に囲まれていたとしても、この花のように、小さくてもしっかりと輝くことができるだろう。
そして、必ず誰かに見つけてもらうことができるだろう。
それにしても、こうしてゆっくり自宅の庭を眺めるのは、いつ以来だろうか…。
来週からは忙しくなるな。