干し柿

干し柿

Leica SL2

 

干し柿を見つけた。

こんな風景に出会うのは何年ぶりだろうか…。

9月に入っても暑かった夏がなかなか終わらず、10月も暑い日が続き、いつになったら秋になるのだろうと思っていたら、月末近くになってやっと少しだけ涼しくなった。

だが、今日はもう11月だというのに、またまた各地で最高気温が20℃を超える暖かい日になった。

今年はこのまま秋はやってこないで、突然、冬がやってくるのではないか、こんなに暑い日が続くと木々も紅葉を始めず日本の秋らしい景色が見られないのではないかと、少し心配になっていたところで、暑い日ではあったけれど民家の軒下にぶら下げられた干し柿に出会うことができた。

干し柿自体を見るのも何年ぶりだか思い出せないけれど、こうして秋から冬へと進んでいく季節をこんなもので感じられるのは、四季がある日本ならではの良さだろう。

四季といえば、昔勤めていた組織の上司が、年初に行われる会議で部署独自の通年企画を練る際の事例として「今年は桜前線を南から北に追いかけてみるとか…」と、毎年のようにバカの一つ覚えで口にして、その度に笑いをこらえるのに必死だったのを思い出した(笑)

季節を表す言葉として「桜前線」しか思いつかない、さらに通年企画だというのに「桜前線」を例えに出す程度の人が企画立案なんて無理なわけだけれど、その程度の人が何年もその部署のトップにいたこと自体、今思えばその組織自体もおかしかったんだよね。

結局、その上司は最終的にポンコツぶりがバレて、皮を剥かれ萎んでいくこの干し柿のように全ての役職をもぎ取られ、誰からも労われることなく去っていった。

あっ、干し柿の方は、これから熟成が進んで“イイ味”が出てくるので、ポンコツ上司と比較しちゃうのは、干し柿の方に失礼かな(笑)

 

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