Leica SL2 & SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Art
少し前に話題になったお店に行ってみた。
その店は、山奥の人里離れた…という表現がぴったりくる場所にあった。
ところてんがうまいと評判のお店で、何十キロも離れた麓の街から、ここのところてんを求めてやってくる客もいるという。
それが全国ネットのテレビ番組で取り上げられると、地元だけではなく近隣の県や、観光がてらはるか遠い場所からも客が押し寄せるようになった。
今回は、この店のためにきたわけではなく、たまたま移動の途中、少しだけ道を逸れると寄れそうだったので立ち寄ってみた。
そもそも普段からところてんというものを好んで口にする習慣がないので、失礼ながらどれだけ美味しいのかはわからなかった。
仮設テントのように鉄パイプとビニールシートで組まれた屋根の下にいくつかのテーブルとイスが並べられ、そのすぐ目の前には小さな滝が流れ落ちてきた水が池を作り、真夏の山間にさらに涼しげな雰囲気を醸し出していた。
ところてんの味が分からなくても、こうした清涼感あふれる雰囲気すべてを楽しむためにやってくる客も多いのだろうと、なんとなく納得した。