Leica M10-P “Reporter”
朝、現場へと向かう駅でホームのフェンスに身を乗り出して、食い入るように特急電車を見つめる一人の少年を見つけた。
どこか、旅先に向かう途中だったのだろうか…。
さて、今いる組織での最後の現場仕事が終わった。
特別な感傷に浸るわけでもなく、いつも通り、ただ粛々と、気づけば終わっていた、というのが正直な感想だ。
もちろん、事故なく無事に終えられたことにはホッとしているが、プロとして現場に出る以上、事故なんて起こさないのが当たり前なのだから、これはもう一貫して自分自身が取り組んできたこととはいえ、やはり最後も綺麗に締めくくれたことには満足している。
そして、これは自分一人でできたことではなく、優秀な後輩たちに支えられて、ここまで来れたことわけで、支えてくれた後輩たちには本当に感謝しかない。
もちろんこれで自分の人生が終わるわけではない。
これからも、まだずっと先の未来まで、形を変えて自分自身ができることに取り組んでいかなければならないのだから、今は単なる通過点で、かっこいい言い方をすれば、まだまだ“旅の途中”でしかないのだろう。
さて、次の旅の目的地はどこにするかな…。