Nikon Zfc
鉄道の高架橋と並行して渡された歩道橋の隙間から下の道路を覗き込むと、そこにはその隙間の幅に合わせたかのようにジャストサイズの車が信号待ちで停まっていた。
この車がほんの少し前でも、逆にほんの少し後ろでも、高架橋か自分が立っている歩道橋のどちらかによって見切れてしまう、本当にこれだけの幅しかない場所だった。
こんなにタイミングのいい日もあるのだなと思いながら持っていたカメラを構えると、これもまたちょうどいいサイズというのだろうか、横位置に構えたカメラのフレーム短辺を幅いっぱいに使い切る形で収まっている。
たまたま手に持っていたカメラとレンズの組み合わせまでもが、そのシーンと完璧にシンクロしているような気がしてうれしかった。
どうってことのないシーンだけれど、今はこんな些細な事でさえ、幸せな気持ちになれる。
だから写真はやめられない…。