Leica SL2 & SIGMA 45mm F2.8 DG DN
撮影現場に向かう途中、菜の花畑を見つけた。
約束の時間までは、まだまだ余裕があったので車を停めて歩いてみた。たまたま前の日にもここを通ったのだけれど、日曜日だったせいか大勢の人々が、この菜の花畑を囲んでいた。
そもそも、花を撮る趣味はないのだけど、せっかくだからとカメラ片手に畑の中を散策した。
花には詳しくないし、普段からこのような花畑を歩く機会もないので、この畑がどれだけの手がかかっているものなのか、よくわからなかったけれど、地元のシルバー人材センターの方が世話をされているようで、詰所のような小さな小屋に数人のお年寄りの姿が見てとれた。
きっと、この人たちが毎日、丹精込めて世話をされているのだろう。
ところで、菜の花の見頃はいつなのだろうかと、ふと思い調べてみた。
食用だと２〜３月だけに出回る旬の野菜だったという。
俳句では“晩春”を表す季語として使われている。
晩春といえば５月ごろや、旧暦の３月ということで、どちらにしても１月中旬では本来のシーズンにはまだ少し早いのではないかと思ったが、地図を見てその謎が解けた。
そこには「早咲き菜の花畑」と記されていた。
本来ならあと数ヶ月は後に咲く菜の花が、この畑では“早咲き”の菜の花として育てられているのか…。
少しでも早く春を感じたい人たちが、その“早咲き”の菜の花を目当てに集まっていたのだろう。
たしかにそこにある菜の花はすでに満開で咲き誇り、見事な姿で多くの人々を楽しませていた。
