Leica Q2 “Reporter”
今年も残すところあとわずか。
今年最後の名古屋へと向かう新幹線の車内から、運良く富士山の姿を拝むことができた。
山頂はこの時期なら当たり前のことだけれど、きれいに冠雪している。
それだけなら、よく見る“いかにも”富士山といった感じの姿だが、この日の富士山はちょうど山頂のあたりから風に巻き上げられた雪が白い雲となってまとわりついていた。
その姿は、噴火した富士山が、噴煙を噴き上げているようにも見えた。
今年は何度、東京と名古屋を往復しただろうか…。
天候に左右され、毎回その姿を見せてくれるわけではないけれど、今年最後の移動で見事な姿を見せてもらえた。
単純なやつだと思われるかも知れないけれど、新幹線を利用した際に富士山が見えたというだけで、なんとなく得した気分になる。
自分だけではなく、そんなふうに思う人は多いのではないだろうか。
そもそも日本人は富士山が好きなんだよね。
そんな富士山が、実はいつ噴火してもおかしくない活火山だということを知らない人が多いと聞く。
もちろんそんなことが実際に起こると大変なことになるわけで、できることなら起こってほしくはない…。
でも、可能性ということだけなら、なにが起きてもおかしくない。
いかにも噴火したように見える富士山に「来年はこれまで以上にいろんなことに気をつけなければダメだよ」と諭されたような気がした。