Leica M10-P “Reporter”
約3週間ぶりに名古屋に向かうため、新幹線に乗った。
オフィスを出る前にたまたま見ていたネットで新幹線内の公衆電話がなくなることを知った。
6月30日までに新幹線全車両の公衆電話が撤去されるとのことだった。
撤去される前に使えなくなる公衆電話もあるということだったので、偶然だがそんな発表がされた当日に新幹線に乗っているのだからと、用事もないのにわざわざデッキまで行って公衆電話を見てきた。
新幹線の公衆電話
ああ、確かにこんな感じだったな。
大学を卒業して社会人になったばかりの頃は仕事の移動中に使った記憶はあるけれど、携帯電話を持つようになってからは使うことはなかったな。
そういえば、移動前に会社にどの新幹線に乗るか伝えておけば、緊急の呼び出しなどで新幹線の車両を指定して、そこの公衆電話にかけてもらえるサービスもあったように記憶している。
「〇〇さま、〇〇さま、お電話がかかってきております。〇〇号車までお願いします」みたいな調子で車内放送で呼び出されるシステムだったかな…。
車内案内
当時は仕事で使うにはすごく便利になったと思ったものだけれど、かかってきた電話に出てみるとだいたい大した用事ではなくて、かけてきた上司が珍しいものだから使ってみたかっただけなんじゃないの!?と思えるものばかりだったかな(笑)
携帯電話が普及してからは、こんな車内放送を聞くこともなくなったし、デッキに設置された公衆電話を使う人も見かけることはなかった。
調べてみたら、このサービスも2004年6月30日にすでに終了していた。
そして今年、同じ6月30日に全ての公衆電話が姿を消すわけだ。
デッキを通り過ぎる女性
誕生したときには便利だと持て囃されたものも、時間とともにその存在は当たり前になり、そして、いつかは忘れ去られていく。
時代とともに形を変え、そして必要となくなったものは知らないうちに消えていく。
人生も似たようなものなのかな…。