新しい生活の始まり

新しい生活の始まり

Leica M10-P “Reporter”

 

東京の桜は先週末の雨で散ってしまった。

今日から4月。

新年度の始まりだ。

大学を卒業し、期待に胸膨らませて社会に出たのは、もう何年前になるのだろうかと数えてみた。

はるか昔のことのように感じるが、それでもなぜか鮮明に覚えている。

聞けば誰もが知っているような企業だったが、当時は新入社員全員を集めて入社式が盛大に行われるようなことはなかった。

多分、そういうことにはこだわりのない会社なのだろう…と、ただ漠然と思った記憶がある。

実際には仕事が忙しく、そんなことをやっている暇なんてないというのが、本当のところだったのではないかと思う。

 

歩くふたり

 

いつも通り、お昼過ぎにオフィスに向かったので、乗り合わせた電車や途中の駅で、真新しいスーツに身を包んだ新社会人を見かけることはなかったのだけれど、今年も多くの人たちが新たな一歩を歩み出していることだろう。

駅を降りると、すぐ目の前を学校帰りらしい高校生が歩いていた。

新入生かどうかはわからなかったけれど、楽しそうにおしゃべりしながら歩いている。

決して住みやすく、生きやすい国ではないのかもしれない。

この子たちが社会に出る頃には、今よりももっと大変な時代になっているかもしれないし、もしかしたら、今よりもいい時代が到来しているかもしれない。

数年後どころか、明日のことすら誰にもわからない。

ただ、どんな時代になろうと、今の笑顔を忘れずに生きていれば、きっと、なんとかなるよ…。

 

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