Sony α7R4
「集大成」
自分自身の仕事で、そんな大袈裟の言葉を使うつもりなんて、さらさらない。
よく「この仕事を自分の集大成に」とか「この作品を私の作家人生の集大成に」なんていう人いるけど、そんなこと言われた瞬間「プッ」と、吹き出しちゃうのを我慢するのに必死になっちゃうだろうね(笑)
だいたいこんな大袈裟なことを言ってる人の作品が素晴らしかったためしがないんだよ…。
屋根の隙間から見える景色
さて、いよいよ自身の仕事において、一区切りつけるべきタイミングが迫ってきた。
そんな中、長らく関わってきた仕事の、自分が関われるものは、たぶんきっと最後になるであろう案件が始まった。
モノづくりにおいて(と、そこまで大袈裟なものではないのだけれど)、作り込むべきところと、そうでない部分があると考えてきた。
限られた時間の中で自身の能力をフルに発揮してできることはやればいい。
だが、あまりにこだわりすぎて手間隙かかり過ぎたのでは、それらを見せられる方には何も伝わらなかったり、見てもらうための機会損失につながったりと、実はビジネス的には逆効果だったりする。
だから、これまで自分が関わってきた案件は全て、クライアントの意向を最大限に汲み入れる形で進めてきたが、抜くべきところは抜いてきた(悪い意味での手抜きではないよ)。
さらに、新しくその仕事に関わるものたちへの配慮として、新規参入のハードルを下げて待ってあげる意味でも、無闇やたらと手の込んだ部分を増やさないように心がけている。
しかし、こうした狙いや配慮を一切理解できず、あえてこちらが手をつけずにいる部分を指摘し、やれ「手を抜いている」だとか「この程度のことしかできない」などと声高に叫んでいるバカ造クンがいるという。
列車を見送る駅員
さらに「自分ならこんなことができます」とか「自分はすごいんです!」と、わざわざアピールに来たと担当役員から聞かされて、一緒に大笑いした。
なんてことはない。
そのバカがアピールしている部分なんて、こちらがあえて手を入れていない部分で、わざとそのようにしている意図を理解できていない。
アプリケーションの機能を使えば誰にだって出来ること(要するに「ググレカス」レベルのお話)だが、やればそれなりに時間もかかるしミスのチェック工程も増えるため、あえて省略しているという実態を、何年経っても元々のコンセプトが理解できない頭の悪い輩には分からないのだろう。
そうして、まんまとこちらの術中にハマっているのにさえ気づいていない、アタマの中身がかわいそうな輩。
「自分はすごいんです!」と息巻いているわりには、彼の作るコンテンツの出来映えは、なんのセンスも感じられない、正直言ってダサすぎる代物(笑)
アプリを使って何時間もかけて、あちこちこねくり回し、超大作を作ったつもりになっているのかもしれないけれど、そんなの作り手側の身勝手な自己満足でしかない。
そもそも、この程度のことをするのに、そんなに時間がかかっている時点で、自身の“能なし”具合を披露しているようなものだ。
この程度でよくもまあ、そんな大口叩けたな、なんて考えていたら、件の役員も「コイツ、よくこんなことが言えますよね」と、同じように呆れ返っていた(笑)
というわけで、思う存分やらせてもらいますよ。
最後ですからね。
この仕事を引き継いでくれる“若い”人たちへ、スタートラインを設定してあげますよ。
まずはこのレベルをクリアできないと「自分はすごいんです!」とはいえないレベル、ではなく、「最低限ここから始めてね」という、かなり易しめ(優しめ)のレベルですよ。
俺からすればね(笑)
このレベルを超えていなければ、まだスタートラインにも立てていないと思ってくださいね。
もちろん、「自分はすごいんです!」なんて言っているパイセンは、きっとこの程度のことは楽々とこなしてくれることでしょう。
俺がやれば10分ほどで終わることを数時間かけてやっている“能なし”ですけどね…(笑)
まあ、そんなどうでもいい輩は放っておいて、とりあえず「集大成」なんて大袈裟なことは言いませんが、自分がそこにいた証として、しっかりと爪痕だけは残していきますよ。
ほんの小さな、ひっかきキズ程度の爪痕かもしれませんけどね(笑)